【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

Cnet20070604_3 去る2007年6月2日(土)、Second Life実験島「Daifuku」に開設された日本初の議員事務所にて、これまた日本初の演説会が行われました。
私(SL名:Hoge Market)は実証実験のための土地提供とイベント面および技術面のアドバイザーとしてこのプロジェクトに関わりました。また、演説会当日はSecond Lifeでの演説会と同時進行で大手町にてSecond Life講演会&ワークショップを行いました。

当日まではうまくいくのかどうかかなり不安でしたが、多くの関係者の方のおかげで、(途中、演説している議員さんのアバターが消えてしまうアクシデントはありましたが、)Second Lifeの演説会、リアルの講演会ともに無事成功させることができました。

講演会やワークショップを通して感じたのは、3Dネットワークという概念は古くからありつつも、それがまだ咀嚼されきっていないという現状です。これは、そうした概念を実用レベルで利用できる環境がなかなか広がらなかったことが大きな理由のひとつでしたが、Second Lifeの台頭によって、ようやく概念の消化作業が始まったようです。

身近な3Dである現実世界のメタファーを超えて、3Dネットワークがその全貌を見せる日が近づいているのかもしれません。

・・・と、それはそうと、今回Daifuku島には一時定員いっぱいの40名が集まったようです。そう考えると当初「実験とはいえ、事務所がこんな島にあっていいんかな」と思ってましたが、近隣に影響を与えないで済む人気のない田舎島でよかったかも。

「Second Lifeで実験したいなあ」という方はご連絡を。いつなくなるかわからない荒野の島ですが(笑)

参考:
■国会議員で日本初! 鈴木寛氏がセカンドライフ内に事務所開設、アバター使い演説会も開催へ(日経BizPlus)
http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/top/index.cfm?i=20070531b1000b1

■セカンドライフで国会議員が演説会(J-CAST)
http://www.j-cast.com/2007/06/01008113.html

■『セカンドライフ』に議員事務所 ネット選挙解禁へ一石(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070602/CK2007060202020897.html

■本邦初! 現職議員がセカンドライフで演説(RBB NAVi)
http://www.rbbtoday.com/news/20070530/42264.html

■セカンドライフに政治事務所開設 民主・鈴木参院議員(asahi.com)
http://www.asahi.com/politics/update/0530/TKY200705290476.html

■民主党の参議院議員が「Second Life」内で演説会、日本の国会議員初(Internet Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/06/01/15912.html

 

【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

Twitterのこととかサービスの分散化のこととか、いろいろ書きたいことがありつつも時は過ぎていき、いつの間にか夏はもうすぐ(汗)
今年のはじめごろは、Second Life(セカンドライフ)が梅雨まで話題を維持できるか、ちょっと不安だったものでした。でも、一時期よりは落ち着きましたがまだがんばっていますね。ただ、どうしても目的がない世界な分、その面白さがなかなか伝わりにくいのは相変わらずです。

Second Lifeについてはネガティブな意見もありますが、現段階ではビジネス的にどうこういうよりも、ユーザーレベルでいえば、まずは楽しむのが一番だと思っています。インターネットも当初は「ネットで買い物する人なんかいない」とかいわれてましたが、それはそれとして、楽しければ続くし、続けばなにかが生まれるのです。(それが「お金」なのかどうかはわかりませんが・・・)

そんな中、Second Lifeセミナーの依頼をいただきました。

メディア寺子屋
第44回「新しいメディアの勃興(1)」
?3D オンライン スペース Second Lifeの可能性?

■開催日
  2007年6月2日(土)13:00?17:00
 (11:30開場)

■会場
 大手町カフェ(大手町駅大手町ビル1階)
 http://www.o-cafe.com/

■参加費
 学生:1,000円 社会人:2,000円
 ※なお、メディア寺子屋に初めて参加される方は、入会金(登録料)500円が初回参加時のみ必要です。

詳しくはメディア寺子屋のサイトをご覧ください。

メディア寺子屋はNPO法人創造支援工房フェイスによって運営されているメディア系講演会ですが、ただの講演会ではなく、参加者同士で回のテーマにそったディスカッションや発表も行われます。すでに今回で44回を数えるこのイベントのこれまでの講演者をみるとそうそうたる方たちが・・・。

さらに、ひとつのテーマについて複数の講演会で、さまざまな切り口を提供しています。今回は新テーマ「新しいメディアの勃興」の第1回として位置づけられています。

今回の内容としてはSecond Lifeを「やったことがない」「やってみたけどよくわからない」「でも楽しみたい!」というような初心者の方も対象に、Second Lifeを楽しむための概要やメディアとしての可能性をお話したいと思います。実際にPCを操作してのツアーも行う予定です。「日本語版がでたらやろうと思ってるんだけど」という方もどうぞ。

会場からも無線LAN経由でSecond Lifeに入ることができます。
一緒に楽しみましょう!

 

【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

Second Life(セカンドライフ)公式ガイドブック「セカンドライフ公式ガイド」(インプレスR&D)に「日本人住民の声」として1ページほど載りました(汗)276ページです。

セカンドライフ公式ガイド Second life the official guide

うれしいんですが、この原稿を書いたときはなぜかとても疲れていて、なかなか指が進まなかったのですよね・・・。内容も今見るとなんか硬くて、もっと軽やかに書きたかったです・・・。

それでもやっぱり人に見せちゃいますが(笑)

Second Lifeの情報はネット上にもたくさんありますが、以前と状況は変わってきたとはいえ、最初にざっくりと情報を得たり、傍らにおいて時たま確認するのに紙媒体はやはり有効ですね。私も読みながら、時々汗してます。

今日はSecond Lifeはメンテナンス中。やろうと思ったのに、残念です。
セカンドライフが真にビジネスインフラとなるためには、この定期メンテナンスの頻度と長さをどうにかしなければならないですね。その方向を目指すべきかどうかは別としても。

では、また・・・。

 

【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

すでにお伝えしたように、この度、Second Lifeビジネス・デザインコンテスト(主催:GMO VenturePartnersとpaperboy&co.)で大賞を受賞することができました。
先日はその授賞式でした。

「個人クリエイターが普及の鍵」、コンテスト受賞者が語るSecond Lifeの現状と今後(CNET Japan)
Second Life

なんか、眼鏡がずり落ち気味ですが・・・。

他の受賞者のみなさん、やはりすごいです。デザイン、スクリプト、リアル連動、とそれぞれ強みをもっていて、それをSecond Lifeで生かしてます。自分も確固とした強みを持たねばといまさらながらに反省。がんばります。

それはそうと、待望の賞金15万リンデンドルの授与!

ひょっとして円換算で支払われるのかなーと思っていたら、ちゃんとSecond Life内での受け渡しでした。今まで見たことのない桁にびっくり!!これまでお小遣いだけで生活していたので感動もひとしおです。これで事業のための実験島が維持できます。

その後、皿に盛られたブルボンのお菓子をチラ見しつつ、いろいろと座談会形式でお話したんですが、正直、なんか緊張してうまく話せませんでした・・・。GMO?VPの村松さんがたくさん質問してくださるのですがちゃんと返せてただろうか・・・。的外れなこと言ってしまったような不安が。Paperboy&Co.社長の家入さんとは初めてお会いしたんですが、事前に話で聞いていたとおり、面白い雰囲気の方でした(笑)いい意味でです。(いや、本当に!)

Second Lifeに限らず、もっと話したいこともあるので、また機会があればと思ったり。

そんなこんなで、気がつくとすでに予定時間をオーバーしていました。その後、せっかくなので受賞者の面々でお茶。色々なアイデアについて話しながら、ひょっとして座談会ではこういう話を期待されていたんじゃないかと、またしても反省。

以下は賞金授与の時に書いた領収書です。
リンデンドルの領収書なんて初めて見た(笑)

20070327sl_2 

 

【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

ひさしぶりの更新でなんですが、このたび、「Second Life ビジネス・デザインコンテスト」(主催:GMO Venture Partners株式会社/株式会社paperboy&co. )で優勝いたしました!

Second Life ビジネス・デザインコンテスト結果発表

受賞企画は、「土地不要!今すぐはじめられるSecond Lifeビジネス『紙芝居屋さん』 KGB(kamishibai group bureau)がお手伝いします!」 と題し、読んで字の如しの特徴でたくさんの紙芝居屋さんに活躍してもらい、Second Lifeに懐かしい紙芝居屋さんのある風景を生み出そうというものです。

昨今、Second Lifeについては様々な報道があります。中でも、強調されすぎているきらいがありつつも、ビジネス要素はひとつの魅力です。ただ、現状は土地を持たなければ始まらないという面が強く、そのハードルは低くないのが現実です。一方、ユーザーがなんでも作れるということから、クリエイターの新たな活躍の場といわれることもありますが、求められるのは3D関連スキルが中心でした。

こうした問題を解決するのが紙芝居屋さんなのです。

ではお客側についてはどうかといえば、これも見込みがあると思っています。ただ、まだ日本国内でメジャーとはいえない状況で、しかも多分に推測を含んだものになってしまっているので、もう少し確信がもてるよう、引き続き遊んでいきたい思っています(笑)。

現在はまだコンセプトでフィジビリティスタディも含めての検討になりますが、ビジネスを手軽に行いたい人をシンジケートするこうしたモデルがSecond Lifeビジネスのひとつの典型になるかもしれないと思ったりしました。

もうなってたりして(笑)

それはそうと、授賞式はかなりカオスでおもしろかったらしい。
会議でいけなかったんです・・・。残念・・・。

宇宙観光企画でも報告してます。セミナー予告もあるよ!

参考:
「Second Lifeビジネス・デザインコンテスト」結果発表
Second Lifeで“紙芝居屋チェーン”――ビジネスコンテスト結果発表(ITmedia)
かなりカオスだった、Second Lifeビジネスコンテスト授賞式(ITmedia)
セカンドライフ内で事業コンテスト?大賞は「紙芝居屋チェーン」(シブヤ経済新聞)
授賞式の様子(YouTube)

 

【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

Second Life(セカンドライフ、以下SL)が昨年後半から国内で盛り上がりを見せ始めて久しい。が、方々で言われているようにメディアでの盛り上がりが、サービスの盛り上がりを反映しているかといえばそうではないようだ。先日、御茶ノ水のデジタルハリウッドで行われたセミナーで聞いたところによれば日本のユーザーはまだわずか1万4千人ほどだという。

そんな私も昨年から始めてはみたものの、SLの可能性を語る口先とは裏腹になぜかあまりログインしていないという状況が続いている。「Second Lifeは日本でも流行するのか(ITmedia News)」によれば、というか、よらなくても想像がつくとおり、同様の状態にある人たちの理由の最たるものは、いざログインしても「何をすればいいか分からない。」というものだろう。そして、3D表示を基本とするSLにおいては「PCスペックが足りず、やたらと遅くてイライラする」というのもよく聞く話だ。
・・・と、そこではたと気づく。

この話、どこかで聞き覚えがないだろうか。

私はここにインターネットの黎明期と同じニュアンスを感じている。現在でこそ、「インターネットを使う」という言葉は、それが使われた文脈の中で「検索」や「動画サイト」や「SNS」などのサービスに自然に変換されて伝わっていくが、かつては言葉のままにネットを使うこと自体が目的である、「ネットサーフィン」なんていう言葉が存在感を持っていたころだ。
当時も「インターネット、始めてはみたものの…」という人は多く存在していた。

SLもこれと同じ状況にあるように思う。
ネットの例えがわかりにくければ、ソフトの入っていないパソコンやゲーム機に例えてもいい。だとすればSLはその仕組みだけでは成り立ち得ない代物だ。SLの開発元であるリンデンラボの人もいうとおり、SLはインフラであり、そこにいかなるコンテンツを構築するかが「価値」となるのだ。

もう少しインターネットに例えさせてもらえれば、現在でもSLには海外の人が作成した面白いコンテンツがたくさんある(らしい)、という状況も日本のインターネット黎明期によく似ている。あの頃は国内にたいした「ホームページ」がなかったため、面白いページを見つけようと思ったら英語が必須だった。さらにいえば、「検索」の使い勝手がまだまだなのも似ている。
SLは3D版のインターネットだ、という人もいるが、それはこうした考えに基づくものであろう。

そうしてみると、「あなたはSecond Lifeを理解できるか?(Speed Feed)」で述べられた

リアルの世界では悲惨な窮乏生活や、他の人間とのコミュニケーションのない寂しい人生を送っているとしても、Second Life内でヒーローになれたとすると、それで人生の帳尻が合っていると感じるのかもしれない。

というくだりも現在のネットの状況を見れば、まず間違いなくやってくるように思える。

Second Lifeでなにをやればいいかわからない」という声は、SLをインフラと捉えればまったく意味をなさない。SLはするものではなく、それ自体はコンテンツを媒介するだけである。今後しばらくは「本物の」3D世界である現実世界をSLに移す試みが多くされるだろうが、どこかで「3D×ネットワーク」ならではのコンテンツが生み出されるに違いない。かつて、テレビがラジオの置き換えから、ホームページが本の置き換えから始まり、次第に独自の特性を持つメディアを作り上げていったように。

SLでネックになっている要求スペックの高さに起因するパフォーマンスの問題もインターネットにとってのアナログモデム時代を髣髴とさせるが、これは純粋に時間が解決していくだろう。

すべてをインターネットになぞらえるつもりはないが、そうした見方は今後を見通すひとつの尺度になるのではないかと考えている。

 

【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

来年はもっとちゃんと書こう!

と、来年への抱負を胸に除夜の鐘をつきたいんだけど夜は寒くてどうにもムリ。

という方はこちらへ。

叩けば鳴ります除夜の鐘

京都の東寺や、鎌倉の長谷寺など、全国の11寺院の鐘を鳴らすことができます。
聞き比べてみると音の高さなどいろいろな違いが発見できます。
私は東寺の鐘を16連射してきました。

では、よいお年を!

 

【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

「Googleと宇宙の関係」と聞いて思い浮かべるのはなんだろうか。
黒い宇宙空間にぽっかりと地球が浮かぶ、「Google Earth」のスタート画面?またはGoogle Mapsの月面版「Google Moon」や火星版「Google Mars」?

いや、実はもっと宇宙に近い場所にGoogleはいる。

グーグル、NASAと提携–月面版Google Earthなどを開発へ

GoogleとNASAの提携に関しては以前も記事となっていたが、それがこの度正式なものとなった。記事中にあるように、まずはGoogle Earthのあの浮遊感が月面や火星でも味わえるようになる見込だ。その他にもNASAの膨大な宇宙関連資料に一般の人が快適にアクセスできるように情報を整理することも予定されているが、これはGoogleが自らのミッションとしている「世界中のすべての人があらゆる情報にアクセスできるよう手助けすること」の流れにも沿っているものだ。

ところでGoogleと宇宙の関係はこれだけではない。
ここまでに出たものも含め、例を挙げていく。

■Google Earth, Moon, Mars …
昨年から今年にかけ、もっともホットだったGoogleサービスのひとつといえば、やはりGoogle Earthだろう。筆者は正式発表前にとあるセミナー会場で見る機会があったがその時の衝撃は忘れられない。宇宙の視点から近所の建物までスムーズにズームして行く様は、それまで頭の中の理想でしかなかったのだから、その時は本当に久しぶりに驚いた。

さらに、画面インタフェースはGoogle Mapsのものになるが、「Google Moon」と「Google Mars」を相次いで発表。宇宙探索の想いをかきたてた。

グーグルが3D表示可能な地図ソフト「Google Earth」を提供開始
アポロに乗らずして月面サーフィン–グーグルの新サービス「Google Moon」
グーグル、月に続いて火星の地図も

■NASAと提携
今回の正式提携の前に発表された段階でも大きな注目を集めていた。ただ、そのころは具体的なサービスイメージがわかなかったのも事実で、その点で具体性が出てきた今回のニュースはより現実的な印象をもって迎えられたように思う。

ギーク夢の競演–NASAとグーグルが共同で研究開発へ
グーグル、新キャンパス建設へ–IT業界のジンクスは破られるか

■インターネットの父、ヴィント・サーフは宇宙を目指すか。
一般にはなじみが薄いかもしれないが、Vint Cerf(ヴィント・サーフ)はインターネットの通信で使う基本プロトコル「TCP/IP」を他の研究者と共に設計したことで「インターネットの父」と呼ばれる。ネットの世界ではまさに「超」のつく大物だ。ヴィント・サーフは現在Googleに所属し、新たな開発にも取り組んでいるが、そのひとつが惑星間通信といった宇宙空間をベースとしたものだ。誰が言ったかは忘れたが、IPネットワークの「IP」は、今は「インターネット・プロトコル」の略だが、人類が宇宙に広がって通信するようなころには「インター・プラネット(惑星間)」の略になっているだろう、という冗談もある。

以下の記事によると、ヴィント・サーフは「世の中に既にインターネットが存在し、自分も若かったなら、今頃は宇宙に目を向けていただろう」と語ったという。

Cerf’s up at Google
グーグル、またも大物獲得–今度は「ネットの父」V・サーフ
インターネットの父V・サーフ、今の関心は宇宙に

■Google、月の研究所で人材募集中
Googleでは月に設置予定の研究所で人材を募集している。以下のページでは「なぜ月なのか」などの説明が数ページ渡って書かれており、どこまで本気なのかと思わされる。
が、案外本当に本気なのではないかと、期待を込めて考えてしまうのは仕方のないことだろう。

Google Copernicus Center is hiring

■Google創業者ラリー・ペイジ氏とX PRIZE
Google自体は宇宙機の開発をしているわけではないのでこれまで忘れていたが、Googleの創業者ラリー・ペイジ氏は民間宇宙開発を推進する団体、X PRIZE財団の理事でもある。

X PRIZE FOUNDATION:Board of Trustees

■X PRIZE CUPに出展!
Googleは2006年10月に開催された民間宇宙機イベント「X PRIZE CUP 2006」で「Google Earth」「Google Moon」「Google Mars」を展示していた。
また、X PRIZE CUPのサイトではGoogle Earthと組み合わせ、スペースシャトルや、アポロを打ち上げたサターンロケットの3Dモデリングを見ることができる。中には計画中の宇宙エレベーターもある。

X PRIZE CUP – 3D Space Models

今年のX PRIZE CUPの様子
「やっと!?」X PRIZE CUP(X プライズカップ)2006報告

■おまけ
Googleの検索窓で計算ができることを知っている人は多いだろうが、人生、宇宙、すべての答えさえも瞬時に出してくれるのだ。うそだと思うなら、Googleの検索窓に「人生、宇宙、すべての答え」と入力してみるといい。その答えに納得するかはあなた次第だが。

グーグルが電卓機能を強化–人生、宇宙、すべての答えは?

ところで、IT系企業と宇宙というとこれまでにもいろいろな例がある。

Paypal社の創業者であるイーロン・マスク氏はスペースX社でロケットを開発している。アクションゲームのDOOMやQUAKEを開発したジョン・カーマック氏はアルマジロ・エアロスペース社で垂直離着陸型の宇宙機を開発している。アマゾン・ドットコム社CEOのジェフ・ベゾス氏はブルー・オリジン社で同じく垂直離着陸型宇宙機を開発している。マイクロソフトの共同設立者であるポール・アレン氏の資金で開発されたスペースシップ・ワンは、既に2004年に宇宙に到達している。

しかし、これらはすべてIT系の会社としてではなく、個人の資産で行ったものだ。
対して、GoogleはGoogleとして宇宙に関わろうとしている。この点が大きく違うところだ。そしてGoogleのミッションをきちんとふまえた関わり方になっているところにぬかりのなさを感じる。

以前、少々皮肉めいたニュアンスで描かれている、地球を支配したグーグルボット(検索のためのページを集めるロボット)の絵を見たことがあるが、いまやGoogleは宇宙にも、その範囲を広げようとしている。

果たして、Googleは宇宙でなにを見つけるのだろうか。

 

【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

恵比寿で行われたCNET読者ブログの集いに行ってきました。
正直、こんななまえブロガーが行っていいのかという感じですが、いろんな方にお会いできて楽しかったです。ただ、時間の関係でパネルディスカッションがなくなってしまったのは残念。あと、もうちょっと全体の時間もあってもよかったかなと思います。

それはそうと、お話した方には現在の本業のお話と共に、もうひとつの宇宙系の活動もお話ししてしまったのですが、話の飛び様に反応に戸惑われた方がいらっしゃったかもしれません・・・。すみません。このブログも更新ネタはそこそこあるのですが、どうも宇宙系の方に最近は偏ってしまっています。でも、宇宙系の話を書いていると逆にメディアやネットに繋がってくることもしばしばあります。日本国内ではまだなかなか風潮が見えませんが、世界的には宇宙系はいわゆる工学系ばかりではなく、宇宙旅行をテーマにし、ネットを活用した周辺ビジネスや、「媒体」の意味としてのメディアの側面で語られることも多くなっています。なかなか難しいですが、ITと宇宙、2つの分野を互いを触媒にしながら広げていければいいと思っています。

最後、よくわからなくなりましたが、これからもよろしくお願いいたします>みなさま

参考:
宇宙観光企画
  もうひとつ書いている「宇宙旅行」をテーマにしたサイトです。
Wirefly X PRIZE Cup開催–宇宙業界の発展を目指す
  アメリカで年1回開催されている民間宇宙機イベント
フォトレポート:Wirefly X PRIZE Cupで登場したマシンの数々
今年は垂直離着陸コンテスト、民間宇宙機の祭典「X PRIZE CUP」開催される
 筆者が執筆したX PRIZE CUP2006の詳細レポート記事

 

【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

Second Life(セカンドライフ)を始めてみました。
CNETをつぶさに読んでいる方には「いまさら」な感じかもしれませんが、存在は知っていたものの、今までどうも手を出せなかったのです。

知らない方のために簡単に紹介すると、セカンドライフ(以下「SL」)とはいってみればネットワークゲームからゲーム要素を取り除いたようなものです。なので、目的が与えられていません。画面のイメージからどっかのなにかを倒しに行かなければいけないのかな、とか、こんな普段着じゃ心許ないな、とか思ってしまうかもしれませんが、そのままでもOKです。SLは仮想の社会インフラというべきものらしいです。「らしい」というのは自分自身がまだその「社会」を実感していないからなのですが・・・。SLの住人(会員)はSLの中で土地を持ったり、友人と遊んだり、モノを作ったり、それらをベースにビジネスをすることもできます。

そして、この「ビジネス」要素がSLで特に注目される要素のひとつです。SL内ではお金は通常「リンデンドル」という単位でやり取りされています。(「リンデン」とは開発元のリンデンラボからとっています)
が、このリンデンドル、公式に現実世界のドルと交換可能なのです。例えば、この記事の執筆前24時間で11万ドル強(約1260万円)が交換されています。(交換状況はサイトでも報告されています。)こうした公式に認められた経済活動の自由さがSLの魅力のひとつになっているのです。

そんな中、SL内でビジネスを起こそうという人が増えています。
確かに、現実社会と同様の経済的自由度が与えられ、生産活動に必要なインフラもあればそれはできると思います。ただ、少数ではなく多くのビジネスが成り立っていけるほどの市場が本当にそこに存在するのか、といった点に疑問と大きな興味を持っています。

もちろん、SLの魅力はそれだけではなく、むしろ本流はコミュニケーション・インフラとしての機能にあるとは思っています。SLはうろうろするだけなら無料。しばらく、SLを徘徊してみたいと思います。

参考
「Second Life」初のビジネスコンサルタントを目指して
仮想世界「Second Life」、現実世界でカンファレンス開催
ロイターの「Second Life駐在記者」に聞く
リンデンラボのCEOが語る「セカンドライフ」の第2章

© 2012 Communication for the rest of us Suffusion theme by Sayontan Sinha