【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

Second Life(セカンドライフ)を始めてみました。
CNETをつぶさに読んでいる方には「いまさら」な感じかもしれませんが、存在は知っていたものの、今までどうも手を出せなかったのです。

知らない方のために簡単に紹介すると、セカンドライフ(以下「SL」)とはいってみればネットワークゲームからゲーム要素を取り除いたようなものです。なので、目的が与えられていません。画面のイメージからどっかのなにかを倒しに行かなければいけないのかな、とか、こんな普段着じゃ心許ないな、とか思ってしまうかもしれませんが、そのままでもOKです。SLは仮想の社会インフラというべきものらしいです。「らしい」というのは自分自身がまだその「社会」を実感していないからなのですが・・・。SLの住人(会員)はSLの中で土地を持ったり、友人と遊んだり、モノを作ったり、それらをベースにビジネスをすることもできます。

そして、この「ビジネス」要素がSLで特に注目される要素のひとつです。SL内ではお金は通常「リンデンドル」という単位でやり取りされています。(「リンデン」とは開発元のリンデンラボからとっています)
が、このリンデンドル、公式に現実世界のドルと交換可能なのです。例えば、この記事の執筆前24時間で11万ドル強(約1260万円)が交換されています。(交換状況はサイトでも報告されています。)こうした公式に認められた経済活動の自由さがSLの魅力のひとつになっているのです。

そんな中、SL内でビジネスを起こそうという人が増えています。
確かに、現実社会と同様の経済的自由度が与えられ、生産活動に必要なインフラもあればそれはできると思います。ただ、少数ではなく多くのビジネスが成り立っていけるほどの市場が本当にそこに存在するのか、といった点に疑問と大きな興味を持っています。

もちろん、SLの魅力はそれだけではなく、むしろ本流はコミュニケーション・インフラとしての機能にあるとは思っています。SLはうろうろするだけなら無料。しばらく、SLを徘徊してみたいと思います。

参考
「Second Life」初のビジネスコンサルタントを目指して
仮想世界「Second Life」、現実世界でカンファレンス開催
ロイターの「Second Life駐在記者」に聞く
リンデンラボのCEOが語る「セカンドライフ」の第2章

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