「産業教育機器システム便覧 (1972年)」によれば人間の知覚情報の83%は視覚によるものだという。これだけ視覚の割合が多いということはそれだけ視覚に頼って生きているということでもある。それはエンターテイメントでも同じで、映画、テレビ、雑誌、漫画など多くのエンターテイメント表現が視覚を対象としたものだ。
しかし、世間には視覚「以外」の知覚を使ったエンターテイメントもある。
前から「モバイル業界」 という単語に違和感があった。
以前に書いた「ケータイ、スマートフォン、ネットブック…モバイルネットデバイスの「区分」の意味 – Communication for the rest of us」でも触れたように、デバイスの区分に意味がほとんどないように、業界区分も本質的な違いを意味するものではないように思う。
ちょっと前にでた夏野剛さんのインタビュー記事を読んで、その違和感は強くなった。
「Twitterでフォローして!」というバナーをすぐ貼れるサービス。Twitterのアカウントをテキストボックスに入力したら、ほしいバナーのタグをコピーするだけ。バナーのバリエーションも結構ある。
1ページ10パターンで15ページだから、合計なんと150パターン!
だがしかし!
【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】
携帯電話でニュースチェックする人は3割半なのだそうだ。
ただ、そうした人は携帯からだけでなく、PCからもみているそうで、30代では95%の人がPC/携帯の両方で観てるらしい。
「3割半」をどう評価するかはわからないのだけれども、携帯で見ている人はPCも見ているというのはまあそうだろう。
携帯でニュースにいつも触れていたいという人は、画面の広さ的に文字情報が読みやすいPCでもみるというのは至極当然な気がする。
だから、このデータをどう扱えばいいのかはいまいちよくわからない。
で、自分はどうやってチェックしてるか振り返ってみる。
まず最近はケータイでニュースをチェックすることはほとんどなくなった。
代わりに使っているのは「iPhone」。
「ケータイじゃん!」
という声が聞こえてきそうだが、自分としては携帯はしてるけど、やはり「ケータイ」とは違う。というか、電話として使ってなくて、別にドコモのケータイを持ってるパターン。ケータイよりも操作性の面と画面の大きさの面で読みやすい。
でも、それだけでは処理量に限界がある。ある調査では平成7年から平成17年の間に人々が触れる情報の流通量は400倍になっているというし、興味のある分野だけでもチェックするのは結構大変。
というわけで、自分はこんな風にしてます。
-
iPhoneの2ちゃんブラウザ「BB2C」で「ビジネスニュース+」「ニュース速報+」「芸スポニュース+」をざっと俯瞰する。
→ フィルタに偏りはあれども、なんとなく盛り上がっている話題が上のほうに来てる。 気になった記事はソースを見る。 -
Googl Readerで重点チェック分野をチェック。
→ IT系や宇宙系分野がこれにあたる。ニュースサイトで網羅的にチェック。さらに趣向の似てる人のブログでスクリーニングしてチェック。 -
あとはTwitterのフォロー先やFacebookのフレンドなどからたまたま知る。
ちなみに僕のTwitterアカウントは↓です。ソーシャルほにゃらら系サービスの話や宇宙系の話をつぶやくことがあります。
フォローしてくれると喜びます。
それはそれとして、昔と変わってきたなあ、と思うのはやはり(3)。
(1)と(2)が受動的な使い方が中心なのに対して、(3)は他の人と相互に影響しあっている感じ。中でもTwitterは構造的にユーザー間の双方向のつながりを必須としていないので、その分影響の輪が広がりやすい気がする。より趣向によって絞られたmixiのコミュのような集まりに比べ、紛れが多いために予定調和になりにくいイメージ。
ちょっと前に、Twitterを説明するときによく使われる「ゆるい」コミュニケーションってそもそもなんだろう?とTwitterでつぶやいたことがあったのだけど、 ひょっとしてそういうことかな?
その他、情報方の時代を生き抜くための情報処理の方法については「情報力」という本が読みやすくていいです。
書評はこちら。
2009年3月1日(日)の夕方、新宿・歌舞伎町にて。
NPO法人有人ロケット研究会(MRP)の理事会終了後にお店を探して歩いていたら、天から青い光が差している!なんて神々しい・・・。
曇り空をバックに青がやけに映えていた。
ちなみに通常はこんな風景。
今度からここを通ったら、
「へぇ・・・、Windowsなんだ・・・」
と思ってあげましょう。(他意なし)
Twitterでながしたら割りと好評だったので記念にこっちにも貼ってみた。
というわけで、Twitterはその場を共有するのによくて、それが魅力なのだけど、やっぱり「残す」というイメージではないなぁ。
適用される時間概念の長さを短い順に並べるとこんな感じ↓
米Wiredの記事を発端とした騒動を林信行さんのTwitterをチェックしながら見守っていた。ともあれ、現在はおよそ落ち着いたようでなによりです。
そしてこの件を受けて投稿された林信行さんのエントリー「nobilog2: マスコミもブログも、兜の緒を締める頃合い!?」だが、
テレビだって、ラジオだって、インターネットが普及したから不要になるわけではなく、インターネット全盛時代だからこその存在の仕方って、考えられるんじゃないかと思う。
via nobilog2: マスコミもブログも、兜の緒を締める頃合い!?
という部分に同意。
一覧性に優れる新聞や雑誌といった紙メディア、使うのは聴覚のみであるために「ながら消費」に適したラジオ、大画面だけでなく高度な3D映写技術も取り込み始めた臨場感に優れる映画など、それぞれに利点がある。
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