数年前、あるメディア・アート系の展覧会で薄暗い空間で青く光る作品を見つけた。表面には四角い穴が正方形にならんでいる。と、次の瞬間、青い光が湧き水のように穴から溢れてきた。
なぜそんな風に見えるのか不思議で穴を覗き込むと、そこにはプロペラがあった。プロペラが回ると風で上にある布が押し上げられ、光が拡散して溢れるように見えるという仕組みだ。
そんな本当に単純な仕組みで実現されているのみて、それ以来大好きになってしまったのが、メディアアーティスト鈴木太朗さんの「青の軌跡」という作品。
その「青の軌跡」が生活空間にアートを持ち込むコンセプトで開始された「A.i.R(Art in the Room)」プロジェクトの第1弾として発売された。
これは買わざるを得ない!と思い、価格を見ると、
52,500円!!!
というわけで、「青の軌跡」はあきらめざるを得なかったけれども、実は青の軌跡の親戚ともいえる(?)作品を持ってたりします。
その名も「風の小箱」。
これは2006年に開催された企画展「現象からの新しいかたち展 – 再構築芸術へのいざない -」のプレゼント企画のために制作されたもので、世界に15個しかない。そのうち、関係者以外にプレゼントされたのは11個。すべてにシリアルナンバーがついていて、僕の「風の小箱」は一番最後である「15」のナンバーがついている。
その後、2007年7月19日から23日に青山スパイラルで開催された「Exhibition C-DEPOT 2007 – present -」での展示に一時提供させていただいたりした。自分が作者ではないのだけれどもオーナーとなっている作品が展示されて、それをみんなが楽しんでくれるというのはなんとなくうれしいものだと思った。
でも、それ以来どうももったいなくて一度も電源を入れていない・・・。
なので、実際に動いている様子は以下の公式サイトからどうぞ(汗
また展示があるときはぜひ見てみてください!
最新コメント