【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】
「にゃふにゃふ動画」なるものがあったそうな。しかも期間限定で。
にゃふにゃふ動画(現在はすでに終了)
http://live.sohosai.com/nyafu/
にゃふにゃふ動画とはこの連休に開催された筑波大学の学園祭「雙峰祭」会場のライブ映像に対し、ニコニコ動画のように(というかまさに同じようにw)リアルタイムにコメントをつけられるサービスだ。ちなみにネーミングの由来は「企画立案者の口癖」(サイトより)とのこと。
これがなんかよくできている。筆者はあいにく学園祭中のライブ映像はみられなかったのだが、その後の再放送を見ることができた。接続ユーザーはニコニコなどに比べれば当然多くはないが、放送3日目には1日で45,000PVを集めたという。また、学園祭の中継レポーターを務めた女の子は中継中の発言にちなみ、視聴ユーザーから「にょ」と命名され、プチアイドル状態になっていた。このあたりの展開はニコニコ動画によくにている。再放送後にはリアルタイム中継でサーバ群の説明もあったのだが、30台ほどで構成されているようで、その本格的な構成に驚く。同大学は母校であったりもするので、大学の風景が懐かしくもあり、とても楽しかった。もちろんそれは同時に見ているユーザーとコメントで盛り上がれたという部分も大きい。
ニコニコ動画のリアルタイムコメントシステムが目指したものは共有された動画ファイルに対する擬似的なリアルタイムコミュニケーションだったが、ニコニコ生放送やこうした例をみるとストリーミングに対しても有効なコミュニケーション方法であることがわかる。もっとも、ニコニコ動画自体が2ちゃんねるの実況スレをヒントに生まれたというからもともとのコンセプトに戻ったというべきか。
また、オンライン以外でも活用の場がありそうだ。以前、ニコニコ動画モバイルが発表される直前くらいにニコニコ動画の技術勉強会に参加させてもらったことがあるが、 そこではある面白い試みがされていた。プロジェクターで映されたプレゼンの画面に、プロジェクターをもうひとつ使って、ニコニコと同じようにコメントが流れるようになっているのだ。勉強会参加者は専用サイトに携帯などでアクセスし、コメントを送ることができる。これもうまく作られていて、携帯で文をいちいち打たなくていいように数字を押すだけで「www」などがでるよう工夫がされていた。発表者は聴衆の反応をリアルタイムに受けながら話を進めることができる。プレゼンでは聴衆とのインタラクションが重要になることも多いが、それを自然に促せる仕組みである。ただ、あまりに受けすぎると画面が弾幕で見えなくなってしまうが・・・。
コンテンツを核に刹那的なコミュニティを形成し、それをコンテンツの価値に還元する。ほかの場面でもいろいろと考えられそうだ。
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