【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

以前のエントリー「ネットからリアルへの伝達:ディスプレイというメディア」で「タンジブル・ビット」というデバイスを紹介した。

「タンジブル・ビット」とは文字や数字情報の代わりにそれらを感覚的にとらえられる形で端的に情報を伝える方法で、多く使われる例として「株価の変動を部屋の片隅に置かれた玉の色で表現する」というようなものがある。株価が上げ調子なら青っぽく、下がれば赤っぽくなり、だいたいの動きがわかる。いちいち数字を追わなくてもなんとなく状況をつかむことができるのだ。あふれかえる情報を少しでも効率よく処理する手法の一つである。 しかし、「株価の変動がわかる」といわれても株をやっていない人、もしくはあまり変動を気にしない人も多く、このデバイスの有用性をなかなかわかりやすい形で説明することができなかった。

そんな中、「タンジブル・ビット」のかなり実用的な例を見つけたのでご紹介。

WiFi天気予報傘(engadget japanese)

この傘、無線LANでネットとつながっていて、雨が降りそうだと降水確率によって傘の柄を青く光らせ、自分の存在をアピールするのだ。
朝の忙しい時間は天気予報のチェックも怠りがち(自分だけ?)。こんな傘があれば出先で雨に降られるたびにコンビニのビニール傘が増えることもなくなるかもしれない。

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