12月 202011
音楽や動画をオンライン上で友人と一緒に楽しめるサービスのリリースが続いている。例えば、「picotube」は最大5人のユーザーがそれぞれ選んだ動画を流し、その動画を同じルーム内にいる多くのユーザーと一緒に観ながらチャットなどが楽しめるというもの。流す動画はYouTubeなどの動画を利用している。他にもAndroidアプリの「コレミタ」は同じテレビ番組を観ているユーザーがコメントをやりとりして楽しめるものだ。
アメーバピグなどの、いわゆるアバターコミュニケーションサービスではイベントなどで動画を上映し、リアルタイムに多くのユーザーで楽しむ、ということも多かったが、最近出てきたものは同時間帯にみんなでコンテンツを楽しむことに特化しているのが特徴だ。ただ、ユーザー同士がリアルタイムにコミュニケーションすることは魅力的な体験ではあるが、一方で同じ時間にアクセスしているユーザーとしか楽しめない制約もあり、時間帯によっては他のユーザーになかなか会えないということも起こりやすい。
それでもリアルタイムを主軸においたサービスが出てくるというのは、コミュニケーションを取り巻く環境がTwitterなどによってリアルタイム化していることも影響している。日常からリアルタイムに情報が流れていれば、友人が動画を見始めたり、あるテレビ番組を観ていることもすぐわかる。すぐにサービスにアクセスして一緒に楽しめる機会も増えるだろう。リアルタイムに同じコンテンツを楽しむタイプのサービスはさらに増えていきそうだ。
(本記事は「東京IT新聞」に寄稿させていただいた記事の元原稿です。許可を得てアーカイブとして本誌掲載の1週間後を目処に掲載しています。本誌は画像付きですが、こちらはテキストのみの掲載になります。)
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