2月4日は次世代広告夜会2に行ってきました。
いろいろとあったのですが、織田浩一さんの話で印象に残った以下の部分について、概略を交えながら感想を書いてみる。
■Visible Measures
■Google TV Ads
■ブランディング3.0
■ユーザーの行動を促す仕組み
■指標にも変化が必要
■キャンペーンはテストマーケティングに
■Visible Measures(http://www.visiblemeasures.com/)
・40サイトへ一気にアップできる
・口コミ度をトラッキングできる
・動画をユーザーがどのように視聴したかがわかる。
動画単位で何回見られたかということばかりではなく、ユーザーが(この言い方はアナログくさいけど)早送りしたり、巻き戻したり、どこで見るのをやめたかなどがわかる。動画のタイムラインの中でどの場面がよく見られたかというようなこともグラフ化されて、人気のあるシーンやないシーンがわかる。これをクリエイティブにフィードバックすることでよりブラッシュアップできる、という。
たぶんテレビだと時間を追った視聴率の増減である程度はわかるだろうけど、シーケンシャルに観るしかないテレビと違ってユーザーが能動的に操作できる動画コンテンツはそうしたユーザーの趣向がより明確に出るような気がする。
Hな動画の行動解析データとかおもしろそう(笑)
■Google TV Ads
・AdSenseを介したテレビCM枠販売システム。
・Google TrendsやGoogle Analyticsと組み合わせることで、スポットCMがどのようにサイトの検索行動やトラフィック誘導に役に立ったかまでわかる。
見えにくいTV CM効果をGoogleサービスを活用して計ることができる、ということは、やろうと思えばGoogleブログ検索を使ってブログでどれほど言及されたかや、Google Mapsを使ってどれだけの人がお店の場所を確認したかもわかるということか。もっといえば、(もちろんやらないだろうけど、)Gmailでどれくらい話題にされたかや、Android端末のGPS情報と発信情報を合わせてどこの人が多く問い合わせ窓口に電話をかけたかもわかるかもしれない…。あらゆるトラフィックを押さえてるGoogleって改めてすごい&こわいと思った(汗)
■ブランディング3.0
・ソーシャルメディアができたことでブランドは消費者と共同で創っていくものになった。
・ソーシャルメディアは新たなCRM
ソーシャルメディアがあることを前提にブランド構築をしていく必要がある。企業が発信するブランドコンセプトをユーザーが咀嚼して、より具体的に周りの人に伝えていくイメージ。最終的に受け取るユーザーにとっては、ブランドメッセージがいわば個別にカスタマイズされたパッケージになっているので理解しやすいということ、だと思う。
■ユーザーの行動を促す仕組み
・オバマ陣営が仕掛けたあれこれ
・支持者のつながりを強め、行動を促す仕組み(自動的に成すべき行動計画を作ってくれる。何をすればいいか簡単にわかるようにサポートしてくれる)
・キャンペーンサイトの使い方説明ビデオ
・募金など、アクションの成果を可視化
支持者向けiPhoneアプリの「Call Friend」という機能がおもしろい。これは選挙時に接戦になっている地域の友人を局番から自動的にピックアップして、電話をかけさせるというもの。これはホントすごいの一言。こうした活動の結果を可視化することで達成感も得られるし、なんかゲーム的でおもしろそう。というか、ゲーム的にすることでなんとなく感じる「いやらしさ」を軽減することができるかもしれない。昨年末に経済産業省メディア・コンテンツ課の村上さんにインタビューした時にも「テクノロジーでいかに人を動かすか」みたいなことを聞いたことを思い出した。
ただ、日本でやれるかは・・・。
■指標にも変化が必要
・従来、デジタルメディアはダイレクトレスポンス指標が中心だった。
・これからは「リーチ」「フリークエンシー」「ブランド認知」
・様々な手法が開発されていくのではないか。
・マイクロソフトの「エンゲージメントマッピング」など
今日(2月5日)見に行ってきた「OGC2009(オンラインゲーム&コミュニティサービスカンファレンス2009)」でも同様のことが語られていたけども、様々な表現手法が混在するネットでは、その指標も多様であるべきだと思う。ただ、それだとサービスの価値を評価しにくいのも事実。なんでもかんでも「やってみなきゃわからない」とは言わないけど、PVみたいなざっくりした指標は参考程度になっていくのではないかと。3D仮想空間やアバターや動画やその他いろんな表現による感覚的価値を計る指標はどんどん細分化されていくような気がする。
■キャンペーンはテストマーケティングに
・Big Ideaではなく、Small Ideaをたくさん走らせる。
ネットはトライ&エラーがしやすい環境であるので、なにしろトライして、そこから大きく育てるアイデアを見つけ出すべきだという。大きく展開したときの失敗リスクを減らすことができる。
そういえば、PlayStation Homeのシニアプロデューサーである赤川良二さんも従来のパッケージソフトとオンラインサービスであるHomeの違いについて「ネットは比較的すぐにトライできるし、ユーザーからのレスポンスが早い」と話していた。これも同様のことだろう。OGC2009でも別の方からそんな話があった。
さらにいえば宇宙業界も同様。ロケットの打ち上げコストが高いのは失敗ができない「Big Idea」であるからで、それがさらにコストを押し上げる結果になっている。もっと安く打ち上げることができれば、極端な話、3回打ち
【来場御礼】セミナー、次世代広告夜会2
無事、終了することができました。会場に足を運んでいただいたみなさま、本当にありが
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