いまさらながら、
とか
開発チームが明かす、Google Waveの実装概要 - @IT
を読んでみた。
その感想メモを以下に。
途中から何らかのWaveに参加したユーザーは、プレイバック機能を使ってそのWaveが新規作成された時点にまでさかのぼり、それまでの発言や編集を追体験できる機能を備えている。
これは各種コラボレーションに地味に便利そう。プロジェクトがある程度進んでからメンバーが入ると全員がもう一度同じレベルになるのに結構時間を食ってしまう。後から流れを追うためにメールだと過去のやり取りを残して返信しあっていったりするけど、Waveのほうが明らかにスマートだし、途中で枝分かれする様子もわかるのがいいです。
Waveは一風変わった方法で機能拡張が行える。Twitterなどで一般化したボットをサーバで走らせ、これを各種サービスとのプロキシとして利用するという方法だ。
例えば、ブログサービスと接続する「bloggy」(ブロギー)というボットをWaveの会話に加えると(人間の参加者を加えるのと同様だ)、そのWave上の発言を、直接ブログにパブリッシュできるようになる。
ボット(ロボット)を人間の参加者と同じように扱えるという考え方がシンプルでいい。ボットもメンバーにいれてコラボレーションするようなイメージかな。たくさんの人が参加する会議ではこまごまとしたことを取り仕切ってくれる人がいると本当に助かるけど、そうしたことも実現できるかもしれない。
例えば、プロジェクトメンバーに入れておくと自動的にスケジュール管理やToDo管理をしてくれて、たずねたら教えてくれたり、リマインドしたりしてくれるボットも現れそう。ボットを人間のメンバーと同様に扱えるというあたりも、いわゆる「エージェント」にいよいよ近づいてきたように思えてなんかわくわくします。
「もしいま、メールというシステムを最初から作り直すとしたら、どんなものになるだろうか」。こうした問題意識からWaveというプロジェクトはスタートしたという
「ソースポッド、「スパムメール実情レポート」2009年1月版 – ZDNet Japan」によれば今、ネットに流れるメールの96%はスパムメールなのだそうで、思い返せば数年前から「メールというシステムはもう限界」といわれてきましたね。その頃も「メールを作り直したらどうなるか」という検討はあがっていたと思います。でも、「車輪の再発明」ではないですが、あまりにメールが一般的になりすぎてどう作り直すべきか、はっきりした方向性はほとんど聞いたことがなかった気が。
振り返れば、かつてやりつくされたと思われていた「検索エンジン」についても、Googleは挑戦し、結果的にそれまでの検索のイメージを塗り替えてしまったわけで、今回もどういう体験が待っているのか楽しみです。
ただ、これまでの各種プロダクトと違って、Waveには当初Wave以外の類似サービスがないため、一度使い始めると他サービスへのリプレイスが困難なのが気になるところ。でもそこはなにかしらのコンバーターがでてくるかな。
ところで、リアルタイムがすべてではないそうですが、リアルタイム要素は多分強力に印象的な部分だとも思うし、サービス開始当初はヘビーに使い倒す人もでてくると思う。Waveサービスをあちこち使いまくることは、やはり「Waveサーフィン」というのだろうか。そうなると、あまりにWaveを使いすぎて燃え尽きてしまう「Wave疲れ」も発生するに違いない。
「~疲れ」系ワードを先に言っておいてみました。
まだ誰も言ってないよね?(笑)
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