Twitterを利用する際に専用のクライアントアプリを使っている人も多い。ただ、以前に比べて新しいTwitterクライアントが話題にのぼることが少なくなった。背景にはTwitterが公式アプリをリリースしたことや各アプリがどれを使っても不満がない程度に成熟したことなどがあるだろう。
そうした中、「気持ちを伝える」Twitterクライアントアプリ「Feel on!」が新たにリリースされた。Feel on!ではツイート内容に応じたコミック風イラストが表示される見た目にも楽しいアプリだ。また独自に開発された「ソーシャル感情エンジン」によってツイート内容の「愛情」「喜び」「悲しみ」「怒り」などの感情を分析し、色分けされる。本体をシェイクすることでイラスト無しで色のみなるのでツイートの傾向を色でざっと見渡すこともできる。ただ、イラストで表現するという特徴のため、画面には同時に2~3件ほどしか表示できない。おそらく「多くのツイートをざっと斜め読みしたい」というような利便性が求められる利用シーンにはまだ向かないだろう。
しかし、それはそういうユーザーにとって、ということだ。ネットレイティングス社の調査によればTwitterの利用者(訪問者)は国内ネット利用者の2割を超えているといい、一般的にも定着し始めてきた。また、マーケティング支援のドゥ・ハウスの調査によればフォローしているユーザー数は平均30程度という。従来のユーザーとは別の層が増えてくることが予想される。今後の普及とともにTwitterクライアントもさらに多様化していきそうだ。
(本記事は「東京IT新聞」に寄稿させていただいた記事の元原稿です。許可を得てアーカイブとして本誌掲載の1週間後を目処に掲載しています。本誌は画像付きですが、こちらはテキストのみの掲載になります。)
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