インターネットは様々なメディアをネット経由で見たり送ったりできるようになった。テキスト、音声、動画、しかもそれがリアルタイムで届く。とはいえ、すべてのサービスが動画のようなリッチなメディアを扱うわけではない。日常的に使うサービスは依然としてテキストベースのサービスが優勢だ。Twitterはその最たるものだろう。

 しかし、時にはテキスト140文字だけでは伝えられないメッセージもある。そのため、Twitterの周りには写真共有やビデオ共有など、テキストコミュニケーションを補足する様々なサービスが共生している。

 そうした中、Twitterの半リアルタイムな特徴をさらに一歩進め、あるユーザーが体験する場を即共有しようというサービス「TwistAR(ツイスター)」が4月中旬に開催されたIT系スタートアップイベント「TECLOSION」で展示された。

 TwistARは他のユーザーと共有したい場面をスマートフォンのカメラでライブ中継しながら、ライブ映像の上でそれぞれのユーザーがアバターとなって楽しめるサービスだ。アバターはユーザーが日頃使っているTwitterのアイコンに手足が生えた形なので「誰だっけ?」ということも少ないだろう。今見ているライブ映像に対して視聴ユーザーで「判定」をすることもできる。画面に表示された「○」と「×」の上で文字通りアバターで自分の「立ち位置」を表現できる。ジェスチャーを使うことでチャットをしなくても感情を伝えられるため、異なる言語圏のユーザーとも一緒に楽しめそうだ。

(本記事は「東京IT新聞」に寄稿させていただいた記事の元原稿です。許可を得てアーカイブとして本誌掲載の1週間後を目処に掲載しています。本誌は画像付きですが、こちらはテキストのみの掲載になります。)

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