「わからないもの」の価値はどう決める?【現代アートビジネス(小山登美夫/著)】


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「一個人」2008年10月号で「カリスマ書店員が本音で選んだ最高に面白い本」第1位に選ばれた、現代アートの仕組みがわかる本。アーティスト、ギャラリスト、コレクターらの「人間らしい欲」にきちんと向かい合い、自身の経験をふまえながらアートビジネスの仕組みと、それに関わるための心得を語っている。
芸術論を振りかざしてアートにまつわるお金を否定することも、投機を肯定することもなく、アートに対する真摯な姿勢を失わずにビジネスとして「まともに」取り組み、解説する。ビジネスという観点を通してみることで、とっつきにくそうな現代アートも身近に思えてくるだろう。ビジネス書としても面白い。

僕は現代アートが好きというよりも、これまでにない観点を見せてくれるよくわからない試みが好きで、後からそれらが現代アートとかメディアアートと呼ばれるということを知った口だ。すでに有名になったアーティストの作品に価値があることはわかるが、そこまでの道のりを具体的な仕組みから知る機会がなかった。その意味で自分にとって価値のある本だった。


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