【このエントリーはCNET読者ブログ(2010年6月閉鎖)に掲載していたものです】

先日、GoogleはWebブラウザ上で高度な3Dグラフィックなどを扱うための「Web-Based Graphics Rendering System(ウェブベースのグラフィックスレンダリングシステム)」の特許申請を行なった。

グーグルの4件の特許申請–ウェブを強力なアプリケーション基盤に

「Web3D」という言葉を懐かしく感じる人も多いだろう。1990年代半ばから後半にかけて様々な技術が登場したが、当時はまだ(制作者が)やりたいことと(PCやネット環境的に)やれることの差が大きく、普及はかなわなかった。しかし、あらゆるサービスがWeb化していく中で3DデータをWebで扱うということが再び試みられている。そのひとつが昨年発表されたO3Dだった。こうした技術は他にもMozillaの「Canvas:3D」などがあり、3D映画同様、ようやくWebの3D表現も定着の方向にあるようにみえる。

ただ、当然ながら技術だけではどうしようもない。今後どういったWebアプリケーションで3Dが使われていくのかが重要だ。

筆者はそのひとつに「セミナーイベント」があるように思う。

3Dの仮想空間サービスなどを使ったことがある人には「今さら」という人も多いだろう。逆にそうしたサービスになじみのない人は「3Dにして何の意味があるのか」と思うだろう。しかし、いわゆるアバターコミュニケーションサービス以外で、特にビジネス用途に近いカテゴリで使えそうなのが「セミナーイベント」なのだ。

最たるメリットに「アバターによる存在感」が有効要素として挙げられる。チャットなどで発言しなくてもアバターとして「そこにいる」ため、適度な緊張感がある。これによって内容に集中でき、印象を強くすることができる、と思われる。Webカメラと違って生身は映さないので存在感はありつつも、プライバシーは守られる。従来のネットとリアルのちょうどよいところを狙えるのではないかと考えている。他にもあるが、長くなるのでそれはまたの機会に。

で、その3Dバーチャルセミナーを体験できる機会をご紹介。

「矢追純一のUFO談義」(主催:G&R)
日時:2010/02/24(水)20:00-21:00
申込URL:https://seminar.3di.biz/invitation/8tq75

「セミナーマーケティング概論と最近の動向について」(主催:シャノン)
日時:2010/02/26(金)13:20-14:00
申込URL:https://seminar.3di.biz/invitation/s5yaa

先日はここで行なわれた恋活セミナーがNHKで紹介された。現在はまだβテスト中でサービス改善のためのコメントを求めているところだ。手前味噌で恐縮だが、ぜひ一度体験して感想をアンケートなどで教えていただきたい。

ちなみに、近々さらに3Dバーチャルセミナーイベントが発表される予定。こちらもお楽しみに!

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