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テオ・ヤンセン展を見に行った。テオ・ヤンセン氏の作品を知ったのは確かWiredにあった「「自力で歩く生物」を創造するアーティスト」だったと思う。動画で見たその「生物」はプラスチックの管でできた籠のようだったが、滑らかに歩を踏み出す様は明らかに有機的な生物のそれだった。
以来、オランダの浜辺で風を食べて暮らしているらしい生物たちにいつか会いたいと思っていたのだ。そんな彼らが日比谷に来ていて、しかも実際に歩いてくれると知り、いてもたってもいられず会いに行った。

地下鉄日比谷駅近くの特設テントが会場となっている。会場にはテオ・ヤンセン氏が生み出したこれまでの「生物」や生命創造のツールとなったATARIのパソコンや意味不明のスケッチが展示されている。そして、会場中央のことさらに大きい「生物」が「Animaris Modularius(アニマリス・モデュラリウス)」で、会期中の土日祝日にはデモンストレーションも行われる。
デモ開始時間の10分ほど前から待機し、真正面から撮った動画がこちら。
聞けば、歩いている足は駆動しておらず、足と足の間にある杖のような棒が駆動して地面を蹴り、前に進むのだという。動画をよく見ると、杖が地面を蹴っている様子が映っている。方向転換方法は、デモでは手で操作していたが、実際には長く伸びた触角にモノがあたると行き止まりと判断して反対方向に歩き始めるようになっている。これをすべて電子・電気的仕組みを使わず、空気圧とプラスチックパイプの組み合わせだけで行うのだ。すごすぎる・・・。触覚の仕組みなど、デモが終わったあとにじっくり見て、自分なりに方法はわかったつもりだが、外れてると恥ずかしいのでいわずにおく。
会場にはもう一つ動かせる生物がいる。こいつは手で押して動かすことができる。押してみると変な感じだ。車輪じゃないので、イメージとしては床を滑っていきそうなのにそうはならず、押されるのにあわせて「歩く」。実にキモい。もちろんいい意味で(笑)
スタッフの方が生物を「この子」と呼んでいたのがほほえましかった。
テオ・ヤンセン展は日比谷パティオ特設会場にて2009年4月12日まで。

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