オンラインで学べる学習サービスが注目されている。

 矢野経済研究所の調査によれば2011年のオンライン学習コンテンツ市場は前年度比1.8%増の672億円、特に個人向けは10%の増加を示しており、期待される分野だという。

 現在はJavascriptなどのプログラミング言語を学べるサービスが多く、海外では「Codecademy」や「Udemy」、国内では「ドットインストール」などがある。ドットインストールは動画で学べることを特徴のひとつとしており、先頃登録動画が1000を超えたと発表された。ユーザーもそれぞれ順調に伸びているようだ。

 オンライン学習コンテンツは動的にコンテンツを増やしたり、ユーザー間で学習の進捗度合いを共有したりしやすく、ゲーミフィケーションの手法も導入しやすい。また、今後はスマートフォンやタブレットを活用したサービスも増えてくることが予想されるが、そうなればPCに比べ、より低年齢層も対象となるだろう。

 子供にとってタブレットのタッチスクリーンは触った箇所に直接反応があるため集中しやすいとされ、有効に活用すれば強力な学習ツールとなるという調査結果がある。ただ、集中しすぎて止め時が難しいという問題もあるという。

 だが、こうした課題にこそオンラインである特徴が活かせるだろう。例えば保護者のスマートフォンと連携させ、キリのいいところで子供が見ている画面に「ごはんを食べよう」と表示して、止め時を知らせる方法などが考えられる。テレビや書籍など既存メディアからの単なる置き換えに留まらない展開を期待したい。

(本記事は「東京IT新聞」に寄稿させていただいた記事の元原稿です。許可を得てアーカイブとして本誌掲載の1週間後を目処に掲載しています。本誌は画像付きですが、こちらはテキストのみの掲載になります。)

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