新たに登場するWebサービスを見ているとスマートフォンなどモバイルを主軸にしたサービスが増え続けていることがわかる。先頃アメリカで開催された、ある投資家向けのデモイベントでは登壇した4割近くがモバイルを主軸にしたサービスだったいい、この傾向は依然として続いているという。同様に一般的な企業サイトについてもスマートフォン対応はすでに必須となっている。そうした中で、企業は自社にアクセスするユーザーの様々なデバイス/ブラウザ/画面サイズに対して柔軟に対応し、それぞれにより最適な形で情報提供できることが重要になってきた。

 Webサイトについてはブラウザのサイズに応じて横幅が変わるリキッドデザインの手法などがあったが、昨年あたりからはレイアウト要素も含めて最適化するレスポンシブWebデザインという手法が注目されている。さらに従来Flashの独壇場であったダイナミックな表現についても、スマートフォンが実質的にFlash非対応となることからHTML5への期待が高まっている。

 その可能性を垣間見ることができるのが、先頃Mozillaが公開したマルチプレイヤーRPG「BrowserQuest」だ。これはHTML5とJavaScriptで実装されており、PCやスマートフォンの主要なブラウザで同様にプレイすることができる。以前はFlashに比べてなかなか表現力や動作速度で見劣りがしていたHTML5による表現だが、ブラウザでの実行速度の向上やライブラリの充実などによって実用的な段階に達してきたといえるだろう。

(本記事は「東京IT新聞」に寄稿させていただいた記事の元原稿です。許可を得てアーカイブとして本誌掲載の1週間後を目処に掲載しています。本誌は画像付きですが、こちらはテキストのみの掲載になります。)

ITに特化したオフィス配送タブロイド紙「東京IT新聞」

 Leave a Reply

(required)

(required)

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

   
© 2012 Communication for the rest of us Suffusion theme by Sayontan Sinha