akio0911さんのtwitterでのつぶやきと、2月22日に科学未来館で開催された筑波大学大学院 システム情報工学研究科の岩田洋夫教授が講演で触れていた人間の味覚についての話と、こないだTech-Onで読んだ「【ナノテク展】Fraunhofer研が使い捨て電池,印刷技術で製造」からの思いつき。
味は「甘味、塩味、酸味、苦味、旨味」の5つの要素からできていて、これらを適切な割合で混ぜ合わせることによって任意の味が作り出せるのだという。

ということは、インクジェットプリンタの原理を応用して、味を成する5つの要素を任意の割合で「印刷」できるようにすれば「味プリンタ」ができるのでは!?

で、味データをWebで公開すれば、間接的に「味を配信」できるのでは!?

たぶんポイントはうまくインクジェットプリンタで印刷できる「味の素(一般名詞)」をどう作るかっぽい。あと、これと併せて、無味無臭の彩色用インクを使って味の印刷とともに画像も印刷すれば、「ハンバーグの味がするハンバーグの写真」もできそう。

ただ、このままだと歯ごたえものど越しもない。歯ごたえなら先の岩田先生の「Food Simulator(動画)」が使えそうだけど、ど越しはちょっとむずかしいか。

実用化されたら何に使えるだろう?あと何がおきるだろう?
ざっとあげてみる。

  • 味のみだと料理の試食には使えないな。やっぱり。でも用途を限定すれば使えそう。調味料なんかはOKだと思う。
  • 独創的な味を競う「AJI-1グランプリ」も開催される。
  • 本屋の料理本コーナーには「立ち舐め厳禁」とか貼られる。
  • 見た目とまったく違う味を印刷した「あじあじ詐欺」が横行する。カレー味と思ったら・・・。
  • amazonで味が売られる。
  • オープンソースの味データが配布される。
  • 味の変化で表現するアート作品が生まれる。印刷された一本の帯を舐めていくと味が変わっていき、それによってひとつのストーリーが語られるという・・・。これは今でもできるか。
  • 気温や明るさや音、操作する人の名前やさまざまな属性などの外部情報を、その場で味に変換するアートが生まれる。「○○が森の熊さんを歌いながら反復横跳びをしている味」とか。
  • 前述の作品でアイドルとか有名人がネタ元になっている味はプレミアがつく。
  • 味の著作権を守るための仕組みが、味を作る人「味テーター」から要請され、味を複製できないようDRMが当初導入されるが、その後のDRMフリー化される。
  • Googleが味を検索する「Google Taste」をリリース
  • 味センサーが携帯端末に組み込まれ、今味わっている味をTwitterできる。
  • 味が主なコンテンツの「 style="font-weight: bold; ">味ブログ」が人気になる。
  • 味メールマガジンを専門に扱う「もぐもぐ」がローンチ。
などなど

味がネットにのるだけで、いろいろできそうだ。

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